茶香服
今回の
らくたび講座のメインイベントが茶香服(ちゃかぶき)でした。
茶香服はいくつかのお茶を飲み比べ、その種類を当てるあそびで室町時代には将軍から禁止令が出るほど大流行したそうです。
今日、用意された5種類のお茶は、
花・・・玉露(100g/3000円)
鳥・・・熱湯玉露(100g/1000円)
風・・・煎茶(100g/1000円)
月・・・煎茶(100g/400円)
客・・・玄米茶(100g/300円)
これを全て、熱湯で同じ条件(茶葉や湯の量、時間)で淹れて飲み比べます。
※玉露も熱湯で淹れるので、本来の味とは違います。
競技が始まる前にサンプルを試飲しました。
左側が煎茶で、右側が玉露です。
煎茶の方が黄色味が強く、玉露の方が青味がわずかにかかっています。
口に含むと、煎茶は苦味があって、玉露は甘味を感じます。
全てを一度に飲み比べて判断するのではなく、
ひとつずつ飲み、そこで判定しなければなりません。
(あとで先の判定が間違ったと思ってもそれをくつがえすことはできません)
飲んだあと、順番にこの花鳥風月客の札を当札箱にいれていきます。
今回は玄米茶があった(香りも味も全然違います)ので、残る4つのお茶を飲み分けることができるかどうかというところです。
玉露と煎茶を比べると違う味がするのはわかるのですが、最初に飲むのは苦味の強弱、甘味の強弱が微妙な感じで迷いだすと、きりがありません。
自分の直感を信じるしかありません!
従来は5回戦で順位を決めるのですが、今回は3回戦でした。
僕は3点、皆点(かいてん/5点のこと)、2点でした。
※17番です。
2回戦の皆点は主催者からヒントをもらったためで、他の参加者も高得点でした。
何度も飲んでいる間に味覚がおかしくなってきます。
本来の競技会では「香気・水色・味」というように、まず香りとお茶の色でその違いを判定します。味を見るのは最期の手段です。
宇治にある吉田銘茶園の茶師の方が進行をされたのですが、宇治の方では小学校や会社、町内会の集まりでこの茶香服をやっているそうです。(さすが宇治茶の本場!)
本格的な茶香服はもちろん、もっと難しいものでお茶の種類、値段も同じもの飲み比べて、産地を判定します。(ワインに似ています)
初心者とはいえ、やはり当れば嬉しいし、外れると悔しいです。2回目に皆点をとったりしたので、3回戦では欲で目がくらんだのです、きっと。
光泉胴の生麩のついた日替わり定食もおいしかったです。ごちそうさまでした。
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京都光泉洞の店主 諏訪幸子のブログ
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