2007年03月10日

茶香服

今回のらくたび講座のメインイベントが茶香服(ちゃかぶき)でした。

茶香服はいくつかのお茶を飲み比べ、その種類を当てるあそびで室町時代には将軍から禁止令が出るほど大流行したそうです。

茶香服

今日、用意された5種類のお茶は、

花・・・玉露(100g/3000円)
鳥・・・熱湯玉露(100g/1000円)
風・・・煎茶(100g/1000円)
月・・・煎茶(100g/400円)
客・・・玄米茶(100g/300円)

これを全て、熱湯で同じ条件(茶葉や湯の量、時間)で淹れて飲み比べます。
※玉露も熱湯で淹れるので、本来の味とは違います。

競技が始まる前にサンプルを試飲しました。

茶香服

左側が煎茶で、右側が玉露です。
煎茶の方が黄色味が強く、玉露の方が青味がわずかにかかっています。
口に含むと、煎茶は苦味があって、玉露は甘味を感じます。

全てを一度に飲み比べて判断するのではなく、
ひとつずつ飲み、そこで判定しなければなりません。
(あとで先の判定が間違ったと思ってもそれをくつがえすことはできません)

茶香服

飲んだあと、順番にこの花鳥風月客の札を当札箱にいれていきます。
今回は玄米茶があった(香りも味も全然違います)ので、残る4つのお茶を飲み分けることができるかどうかというところです。

玉露と煎茶を比べると違う味がするのはわかるのですが、最初に飲むのは苦味の強弱、甘味の強弱が微妙な感じで迷いだすと、きりがありません。
自分の直感を信じるしかありません!


従来は5回戦で順位を決めるのですが、今回は3回戦でした。
僕は3点、皆点(かいてん/5点のこと)、2点でした。

茶香服
※17番です。

2回戦の皆点は主催者からヒントをもらったためで、他の参加者も高得点でした。

何度も飲んでいる間に味覚がおかしくなってきます。
本来の競技会では「香気・水色・味」というように、まず香りとお茶の色でその違いを判定します。味を見るのは最期の手段です。

宇治にある吉田銘茶園の茶師の方が進行をされたのですが、宇治の方では小学校や会社、町内会の集まりでこの茶香服をやっているそうです。(さすが宇治茶の本場!)

本格的な茶香服はもちろん、もっと難しいものでお茶の種類、値段も同じもの飲み比べて、産地を判定します。(ワインに似ています)


初心者とはいえ、やはり当れば嬉しいし、外れると悔しいです。2回目に皆点をとったりしたので、3回戦では欲で目がくらんだのです、きっと。

光泉胴の生麩のついた日替わり定食もおいしかったです。ごちそうさまでした。

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吉田銘茶園HP

らくたび講座


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Posted by のび at 16:57│Comments(4)gourmet
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この記事へのコメント
>のびさん
今日はらくたび講座の日だったんですね。
茶香服とは、素敵な体験羨ましい限りです。

知り合いに城陽の運送屋のオヤジさんがいるのですが、
見かけは田舎のおっさん、なのに普段のお茶は玉露というギャップです。
運送屋の詰め所でポンと出されるお茶が玉露なんて、
ビックリするでしょ、普通。
なにも、来客用に特別に淹れたわけでもなく、
ちょっと一服のお茶一杯です。

小ぶりの急須に、少量の茶葉を入れて、ぬるめのお湯を注ぎ、
これまた小ぶりの湯飲み三つに、手際よく交互にまわして淹れていく姿は、
小さな頃から飲み慣れた玉露を、いつものように淹れている人の姿でした。
ごく普段着の玉露を、見ることができた一事でした。

日本にもとからある習慣や文化に触れて、
楽しむ機会がもっともっと増えたらいいですね。

袴で営業できひんやろか。。。。
Posted by ずんずん at 2007年03月10日 21:17
ずんずんさん、おはようございます。
僕も以前、田辺や八幡のお茶農家さんを仕事で訪れた際に、
玉露を淹れていただいたことがあります。

まったく無造作に淹れてもらった玉露の味に驚かされました。
こんなお茶があることはまったく知らなかっただけに
あのほのかに甘く香るお茶の味をしみじみと味わったことを思いだしました。

袴で営業は目だってよいアイデアかも知れません。
京都なら許されるかも!
某市長も何かといえば袴着てますよね。
Posted by のび at 2007年03月12日 10:04
のびさん、トラックパックありがとうございました。
私が残したいものは、
普段の普通の京都の大切な何かです。
町家も、お茶も儀式や権威になってしまったものではなくて
すぐそばで、私たちの命をささえてくれているところの
何か・・なんです。
ずんずんさんとのびさんが、ここで言ってられるものです。
ありがとうございました。
Posted by kosendo at 2007年03月19日 20:13
kosendoさま、こんばんわ。
普通の京都もなにやら奥が深いです。

観光都市京都の影にありながら、
普段の生活をささえている京都らしさというべきものが
僕にとっておもしろくもあり、すごく興味深いものです。

京つうを通じて、いろいろな方に出会い、
もっと広く、もっとディープな京都を知りたいと思うこの頃です。
Posted by のび at 2007年03月19日 23:19
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